杀意的定时炸弹北阿尔卑斯涸沢山杀人事件(日文版)-第5章
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電話 090…2537…3405
(不定休?要予約)
正午過ぎ、新宿駅へと戻った俺は地下の喫茶店で食事を摂(と)りながら、木村未来へと電話を掛けた。
「あ、もしもし、木村さん? 漢波羅です。昼休みに電話なんかしてすみません」
「いえ、こちらこそ夕べはご馳走様でした」
「いやぁ、とんでもない。僕の方こそ、色々な話を聞けて助かったよ」
「ところで、今度は何ですか?」
「エッ?」
「まさか、今夜ホテルで???なんて訳じゃないんでしょ? 何か知りたい事があるんじゃないですか?」
「ウン、実は耍麤gさんの事なんだけど」
「耍麤g課長の何を知りたいんですか?」
「耍麤gさんの自宅の住所を知りたいんだ」
「いいですよ。ただ、今はランチで外に出ているから、オフィスへ戻ったら眨伽齐娫挙筏蓼工汀
「ありがとう。それじゃ、電話待っています」
30分程して彼女から電話が掛かってきた。
「もしもし、漢波羅さん?」
「あ、ハイ」
「木村です。眨伽蓼筏郡琛⑺{沢課長の住所。えぇと、眨际懈皇恳婎à栅袱撙沥绀Γ─摔ⅳ牒@厦膝ぅ膜302号室です」
「海老名ハイツの302号室ね。ありがとう。ところで、もう一つ聞いてもいいかな?」
「何ですかぁ?」
「耍麤gさんて俺と同じ独身? それとも結婚はしていた?」
「耍麤g課長は29才で結婚して小学生の男の子が1人いますよ」
「木村さん、ありがとう」
「いいえ、どういたしまして。漢波羅さん???漢波羅さんて独身だったんですか?」
「そうだけど」
「でも、彼女くらいは、いますよね」
「彼女? あいにくと俺には彼女もいないよ。何て言うか、全然モテないんだよね???俺って」
「そ、そうなんですか?」
「木村さん、どうしたの? 今、声上(うわ)ずっていたけど???」
「漢波羅さんて???実は私の好みのタイプなんですよね???」
「それはありがとう」
「もし良かったら、今度、お休みの日に会ってくれませんか?」
「ああ、いいよ。でも、今は色々と眨伽胜悚胜椁胜な陇ⅳ毪椤ⅳ饯欷鉀Qしてからじゃないと???」
木村未来。可愛(かわい)い顔してやはり大胆と言うか積極的な女性だ。昨今の男は「草食系」が流行(はや)りらしいが、それとは反対に女性は「肉食系」が増えているらしい。彼女も男から誘われるのをじっと待つのでは無く、自ら狩りに出るタイプなのだろう。俺も彼女の事を決して嫌いでは無いが、兎(と)に角(かく)、今は耍麤gの死の真相を眨伽敕饯葲Qだ。俺は彼女からのモ伐绁螭蛏鲜郑àΔ蓿─鳏筏膜摹ⅳ饯螆訾想娫挙蚯肖盲俊
深山の大学時代の後輩で、自殺した妹の節子の夫だった北村康隆の事を知りたい。しかし、北村は実家の信州松本へと帰ってしまった。俺は、まず近場、新宿から京王線で僅(わず)か15分の眨激摔ⅳ胨{沢の自宅を訪ねる事にした。
耍麤gの自宅は京王線?西眨捡kから歩いて20分程。三鷹との境に程近い眨际形鞅堡巫≌证摔ⅳ盲俊:@厦膝ぅ膜坞A段を上(のぼ)り、302号室の前に立った俺はおもむろにチャイムを鳴らした。
「はい」
「あの⑺{沢さんのお宅でしょうか?」
「はい、そうですが???失礼ですが、どちら様ですか?」
「突然お訪ねして、すみません。私(わたくし)、ご主人が亡くなる前日に泊まられた北罚Ц咝∥荬螡h波羅響資(かんばら…きょうすけ)と申します。ご主人の御霊前にお線香をと思いまして???」
ドアが開き、耍麤gの妻、雪悾啢蛞枺à韦荆─护俊7颏粦'の死を遂(と)げて間もない事もあるのだろう。恐らくはまだ三十路(みそじ)に差し掛かったばかりであろう彼女の顔は傍目(はため)にも窶(やつ)れているのが分かる。
「狭い所ですが、どうぞお上がり下さい」
「それでは、失礼します」
まだ、葬儀から日が浅いせいか、部屋の中は雑然としていた。木村未来からいると聞いていた子供は小学校からまだ帰っていないのだろうか? それとも、一度帰って来てから友達の家へでも撸Г婴顺鰭欷堡郡韦坤恧Δ俊∽摔弦姢à胜ぁ
俺は、取り敢えず白木(しらき)の位牌(いはい)と骨壺(こつつぼ)の並ぶ仏壇の前へと進むと、線香を手向(たむ)け、暫しの間、手を合わせて妻子を残し旅立って行った耍麤gの冥福を祈った。
「この度は栅摔闯顐麡敚à筏澶Δ筏绀Δ丹蓿─扦筏俊
「わざわざ、足をお撙禹敜蓼筏啤ⅳⅳ辘趣Δ搐钉い蓼埂M訾魅摔舜铯盲朴裆辘飞悉菠蓼埂
深々と頭を下げた雪悾晤'(ほお)を一筋の涙が伝(つた)った。
「昨日(きのう)、ご主人が勤められていた会社を訪ねたのですが、社員の方から伺った話では、ご主人は誰からも愛されておられたようですね」
「???」
「あの⒉卉z(ぶしつけ)なお願いかとは存じますが、ご主人が写っているお写真を拝見出来ますでしょうか?」
「はい、少々お待ち下さい。今、持って参ります」
暫(しばら)くすると焦茶色(こげちゃいろ)のフォトフレ啶巳毪欷椁欷啃凑妞蚴证搜⿶{が戻ってきた。
「主人のお気に入りで、いつも机の上に飾っていたものですが???」
「ありがとうございます。それでは、失礼して拝見します」
俺は雪悾槭侄嗓丹欷啃凑妞蛞姢企@いた。
槍ヶ岳山荘より望む夜明けの大槍 (平成19年10月11日 著者撮影)
「ご主人の横に一緒に写っているのは、深山明夫さんではありませんか?」
「はい、そうですが」
「ご主人は深山さんと一緒に山登りされていたんですか?」
「ええ、その写真は昨年9月に槍ヶ岳の頂上で撮ったものだそうですが、うちの主人と深山さんは、春、夏、秋と年に3回程、一緒に山へ登っておりました」
これは一体どう言う事だ? 会社で会った深山は耍麤gとはあくまでも仕事のみの付き合いと言っていたが、年に3回も耍麤gと山へ登っていたとは。
「ご主人は昔から山登りされていたんですか?」
「いいえ、もっぱら海派でした。サ榨%螭浈昆ぅ鹰螗挨涎鷷r代からしていたようですが、山へ登るようになったのは、ここ2、3年の事です」
「何故、急に山登りされるようになったんですか?」
「それは、深山さんから誘われたからです」
「深山さんから?」
「ええ、深山さんが入社されて3ヶ月程経(た)った頃でしょうか。ある日、突然、家(うち)を訪ねて来られまして???」
「何しに来られたんですか?」
「それが何でも、会社では主人に色々と世話になっているから、一度きちんと挨拶に上がろうと思っていたとか仰有(おっしゃ)って。主人はあのような性格でしたから、訪ねて来られた深山さんを快く部屋へ上げて、一緒にお酒を飲み出して???そうしたら、深山さんが急に『山は最高ですよ』と言い出しまして???」
「それで、ご主人と二人、山の話で盛り上がったと言う訳ですか?」
「はい。主人は深山さんの山の話に次第に惹(ひ)き込まれたようで、今度、是非一緒に登りたいって言い出したんです。それから、二人で登るようになりました」
耍麤gの山登りに火を付けたのは深山だった訳だ。しかし、木村未来の話では、社内で耍麤gと深山がプライベ趣墙涣鳏筏皮い渴陇蛑胝撙悉い胜盲郡瑜Δ坤浚浚
「奥さん、ご主人と深山さんが一緒に山登りされていた事を会社の人達は知らなかったようなんですが、皆に内緒にしておく理由(わけ)があったんでしょうか?」
「さあ、それは、亡くなった主人か深山さんに聞いてみないと何とも???」
どうやら、雪悾显敜筏现椁胜い瑜Δ馈¥长煲陨悉下劋い皮鉄o駄だろう。俺は別の角度から斬り込んだ。
「ところで奥さん、ご主人が深山さんと一緒に登られた山の名前は憶えておいでですか?」
「私は山の事は正直よく分からないのですが、確か???甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)、赤岳(あかだけ)、白馬岳(しろうまだけ)、あ、それと剱岳(つるぎだけ)に登ったと言っておりました」
「剱岳ですか?」
「はい、確かにそう言っておりました」
剱岳頂上より望む剱沢と別山?剱御前 (平成18年8月 著者撮影)
剱岳と言うと、立山の室堂(むろどう)から別山佋剑à伽盲丹螭韦盲长罚─蚪Uて剱沢(つるぎさわ)へと下(くだ)り、そこから一服剱(いっぷくつるぎ)、前剱(まえつるぎ)を経て頂上へ至る別山尾根ル趣摔筏怼⒃绱ㄎ哺楣イ幛毳氅‘トにしろ、いずれにせよ難易度が高い。頂上直下には有名な「カニのタテバイ」、「カニのヨコバイ」があり、大学時代にワンダ榨┅‘ゲル部に所属していた深山はさておき、登山歴の浅い耍麤gが剱岳をクリアしたと言うのであれば、北罚Ц咴坤楹詻g岳を経て奥罚Ц咴坤刂沥肟k走は、さして難しくは無かった筈だ。しかし、現実には耍麤gは命を落としている。やはり、気の緩(ゆる)みから足を滑らせたのだろうか? それとも今回も深山が同行していたのでは無かったのか?
「奥さん、今回の山行きはご主人お一人で行かれたんですか? それとも、深山さんもご一緒されていたんですか?」
「主人は土日を挟む10月9日、金曜日と、12日、月曜日の2日間、深山さんと一緒に有給休暇を取って、一緒に前夜出発する筈だったんです。でも、8日の夜、主人が家(うち)を出た後、暫くして深山さんから電話が入りまして???」
「深山さんは電話で何と?」
「土曜日が期限の仕事がどうしても片付いていないので、明日は出勤する事になった。だから、主人と一緒に山へは行けなくなったと」
「で、ご主人はどうされたんですか?」
「深山さんの方から主人に電話をしたそうなんですが、主人は深山さんに、それじゃ今回は自分一人で行ってくると言っていたとの事でした」
「では、奥さんは深山さんからの電話の後、ご主人に電話を掛けていない訳ですか?」
「いいえ、私からは電話しませんでしたが、主人からは掛かってきました」
雪悾卧挙扦稀⑺{沢は電話の中で、10月8日、木曜日、午後9時新宿発のJR特急ス雪‘あずさに仱辍ⅳ饯我工纤杀抉k近くのホテルに宿泊。9日、午前6時半過ぎ、松本発新島々(しんしましま)行きの松本電鉄上高地線の始発電車に仱辍⑿聧u々駅からは上高地行きのバスに仱険Qえて入山すると